瀧 銀河三千丈

今年から毎月最終日曜日の「ものしり大学」なる勉強会に参加している。もっとも講師のご都合、私の都合でまだ、1月、5月、7月しか参加できていない。

今日庵文庫長で京都造形芸術大学教授の筒井紘一氏が講師で、偶数月は「茶窓聞話」、奇数月は「続茶話真向翁」を読んでいく。

古文書の勉強になるし、読むのも茶の本であるので私にとって大変有意義である。

そして講師の筒井紘一先生の話が魅力的で引きずり込まれる。

熊倉功夫氏の話が面白くて、近くでこの方の講演があると知ると都合を付けて聴きに行っていた。3回聴いた。

その熊倉功夫先生に勝るとも劣らない講演の名手である。

7/26の利休の死にまつわる話、思わず身を乗り出してしまった。

この講演会に合わせて、月釜も掛けられているので、できるだけ着物で行くようにしている。暑い暑い日であったが、着物を着ると気が引き締まる。

茶席の花は蝉籠の花入れにムラサキツユクサとなんとヘクソカズラが活けてあった。愛らしい花を付けるのにこんなひどい名前をつけられている植物であるが亭主はサツキバナという別名がありますと言われた。ぐぐってみるとサオトメバナとあった。ちょっとした記憶違い。よくあること。こちらの名前がもっと広まってほしいな。

お軸は「瀧 銀河三千丈」であった。「瀧 直下三千丈」はよく目にするが、銀河三千丈とは。

調べてみると李白の詩の一節に「飛流直下三千丈」続いて「疑是銀河落九天」とあるそうで 瀧がしぶきをあげて直下すること三千丈あり、まるで天の川が天空から落ちてきたかのようである、という詩から取り、直下三千丈とも銀河三千丈とも記すそうである。

茶杓の銘は「涼風」であった。