あれこれ

ウラシマソウをいただいたのに日陰に移すなどの管理がうまくできず、融けるように腐るようにして本体が消えてしまった去年。今年は全く期待していなかったのになんと、葉が出てきた。

しかも6本!ありがとうと思わず声をかける。花が咲くまでには何年かかかるだろうけれどなんとかその日がきますように。

同様にもうだめだろうと思っていたタツナミソウが咲いた。

シランの株がどんどん増えている。

そして、うれしいのはシャクヤク。去年は花芽はたったひとつだったのに、冬場に根元に油かすを撒いておいたらこんなに花芽を付けている。日に日に花芽が膨らんでいく。

そして毎年顔を見せるこの花、これの名前がわからないのです。

ドラマ

最近、欠かさず見ているドラマ二つ。

「ゆとりですがなにか」
「ラヴソング」

クドカン、絶好調という感じがする。演じている人が乗っている!

後者は視聴率が期待に反して低いようだが、そんなこと気にしないで!制作スタッフの皆様。よくできている。藤原さくらという人を初めて知ったがよくやっている。菅田 将暉も夏帆も存在感がある。福山雅治のギターの腕前は「カバーズ」で知っていたがたいしたものだ。水野美紀もピアノうまい。バスを降りておっかけていって二人ぶつかってこけるところなんて、とてもいいです。

映画「ロクヨン」につなげようと思ってつくられた「刑事の勲章」には、がっかり。NHKのロクヨンに負けちゃうのではないか、映画はという気になった。

菜の花の沖

高田屋嘉兵衛について知りたいと思っていたのになかなか果たせず、やっと火がついたのはNHK番組「英雄たちの選択」の3/31「開け!北のフロンティア〜熱血商人・高田屋嘉兵衛の挑戦」を見てからだった。

1年前の兵庫の津を歩くという企画に参加して(http://d.hatena.ne.jp/takikio/20150509)、今でもこの人は地域の人に存在感があることを知り、またあるとき、ラジオを聞いていたら北海道のある町では今に続く高田屋嘉兵衛をたたえる祭りがあるということを知り、ロシアとの関係を築いた偉い人らしいぐらいの知識だったのが現在でも慕われているスケールのえらく大きい人のようだと思うようになり、この番組を見て、これはきちんとこの人を知ろうと思うようになった。

昨日、図書館に行き、司馬遼太郎全集の中の「菜の花の沖」が収録されている42、43、44巻を借り、読み始めた。恥ずかしながら司馬遼太郎もこの歳で初めて読む!

連休はこの人と共に過ごそう。

「狐笛のかなた」

第一部がこの間終わってしまったが、NHKの「精霊の守り人」は悪くはなかった。3回と4回しか見ていないのだが、最初から見ればよかったと後悔した。

見るようになったきっかけはEテレのスイッチインタビュー「上橋菜穂子×齋藤慶輔」を途中からたまたま見たのだった。齋藤慶輔にもぐっと惹かれたが、上橋菜穂子の家に移っての後半からこの作家に引き付けられてしまった。そういえばこの人が原作の「精霊の守り人」を今やっているなと思いだし、見たのだった。綾瀬はるかが光っていた。

上橋菜穂子さんの名前は数年前から目にしていて、いろんな賞をもらっていることも知っていたが、私はファンタジーは苦手なのだ。ハリーポッターも途中でやめてしまったし、ゲド戦記も続かなかった。

でもスイッチインタビューをみてやはり読んでみようと思ったのだった。

あれこれ調べると文庫本で出ていて比較的短い「狐笛のかなた」というのがあった。

狐笛のかなた (新潮文庫)

狐笛のかなた (新潮文庫)

さっそく注文。

本日読了。

最後にある解説は金原瑞人でこの人は上橋菜穂子の筆力を膂力(りょりょく)という言葉を使って表現していた。

「強引なのに、読者をいやおうなく納得させ、そして感動させてしまう膂力は、やはり、上橋菜穂子ならではのものだと思う。」

引きずり込む力がたしかにある。乏しい読書歴で私がそれを感じる作家は村上春樹桐野夏生宮部みゆき

スイッチインタビューで次から次に物語が言葉が勝手に湧いて出てくると彼女は言っていた。

https://www.youtube.com/watch?v=KJYVYflMRNQ

65歳のミニ冒険

3日の日曜日に明石から津へ。阪神高速、西名阪、国道25号線、伊勢自動車道。朝6時に出て8時45分には着いた。3時間弱のドライブ。

1日から娘は復帰しているので、保育園も1日から。でも私は同窓会の会計監査の日に当たっていて、3日からしか行けなかった。娘は初日なのに午前中休んで入園式に出て午後出勤したそうだ。初日から5時まで孫は泣くこともなく何とかいたらしい。

5月生まれなので2歳児クラスに入るのだが、あと一ヶ月で3歳になる孫は頭一つ分大きい。2歳になったばかりの子どもたちもいて子どもの成長の差が激しい。先生方も大変だろうな。

4日の11時半のお迎えから私の出番。7日、8日と14時半のお迎えになり、明日からは17時までいる。保育園に行っている間に昼食、夕飯の準備をしておき、迎えに行って帰ってから夕方までを散歩に行ったり、買い物に連れて行ったりして過ごした。

びっくりするぐらい活発になっているので横にいて相手をしてやるだけでいいのだが、なかなかに面白い。娘夫婦、週に一回半日預かってくれる近くに住むダンナの両親の関わりのおかげだろう、言語力がずいぶん育っている。

一人で着替えができるのだが、私がお風呂からあがってパジャマを着ていると、「◯◯ちゃんがボタンするの!」とご機嫌ナナメに。あわてて、ボタンを外すと「サスガ、おばあちゃん!」と言って満足げにボタンをはめてくれた。

「サスガ、おばあちゃん!」---対応が早いという意味なのか、ワタシのいうことをすぐ聞いてくれるということなのか---それほど文脈が変でもない。

こんなことをいうのだ。笑ってしまった。



私は一日早めて9日に帰ることにした。そして、帰りの道は冒険してみよう。こんないい天気。サクラもまだまだ綺麗。高速に乗らず163号線で帰ってみることにした。

伊賀街道と呼ばれる道で山越えをし、大山田村伊賀上野の町を通り、京都府笠置町に入り、加茂町、木津町、精華町を経て奈良先端大学のある奈良市の端を通り大阪は四條畷市に入る。ずいぶん長い清滝トンネルを抜け、門真市を経ていよいよ大阪の繁華街に入る。緊張しながら走る。野田で大きく右に曲がり淀川大橋を通って2号線に。尼崎の町を走る。そこで昼食を摂り、ここからは阪神高速3号線に入り飛ばして30分ほどで明石に。

一晩寝て、今朝、しみじみと道路地図で振り返る。伊賀街道が楽しかったなぁ。山が笑っていた。サクラだけでなく、ツツジが咲き始めていた。

時間かければ室生寺にも長谷寺にも寄ることが出来そうだ。

なんで今まで思いつかなかったのだろう。ナビがあれば、どこだって行ける。高速道路で帰らないと行けないほど私は時間に追われる生活をしていないじゃないか。これからも楽しもう。何なら一日早く出てどこかで泊まってもいいのだ。

景色を眺めながら走る。カーラジオにも耳を傾けながら走る。ラジオも森田みゆきアナウンサーの朗読が楽しかった。

楽しみが広がった、65歳のミニ冒険。

昨日のコーヒータイム

今日は朝から慈雨。そろそろ雨が欲しいと思っていた。

昨日、駅前の本屋に歩いて行く。絵本を探したが思わしいのがない。なら、図書館で借りよう。そうだ、図書館には明石公園を抜けていく、公園でコーヒータイム!と思いついて駅前のセブンイレブンに。

親切な若い店員さん、持ち運びやすいように紙製の台を組み立ててくれ、100円の本格コーヒーを載せ、170円のロールケーキも買い、5分も歩けば明石公園。春休みの一日、母子連れが目立ち子どもの姿が溢れ歓声もあちこちで聞こえる。明石球場も試合が行われている。木陰のベンチを探す。

270円のコーヒータイム。

さて、図書館にと腰を上げる。
少し歩くと、椿の木。

桜でも有名な明石公園だが、古い木の幹から元気な若い枝。

階段を上がり始めると、野鳥が一羽、遊んでいる。セグロセキレイだろうか。

図書館に着き、絵本コーナーへ。孫に借りるのだが、円地文子:文、秋野不矩:絵という「かぐやひめ」、松谷みよこ:文、司修:絵の「俊寛」が目につき、私用に借り、あと8冊、あれやこれやと選ぶ。帰宅するとリュウキンカが迎えてくれる。

東京のサクラ

息子に会いに昨日、東京に出向き、今日帰ってきた。

彼女と会った。とても魅力的な人だった。


よかったなぁ、こんな日が来て。


昨夜は3人で吉祥寺のわかやまという天ぷら屋さんで会食をし、今日は3人で国会図書館に行った。閲覧カードも作った。特にどこに行くか決めていなかったので思いつくままにあれこれあげてここに決まった。一度行ってみたかったところ。

どんな出版物も集めてあると聞いていたので試しに昔、1990年代に私があるローカルな教育雑誌に書いた記事があるかと検索すると、なんとあった!ホントになんでも集めてあるのだ。電子化してあるのですぐ探すことが出来、コピーも可というのでコピーした。

タイトルは立派。私が付けたのではない。原稿を読んだ担当者がこれにしようと言ったのだ。「百見は一労作に如かず」

息子に彼女と読んでみてと言って渡しておいた。少し変わった、でも情熱だけはある教師だったということは伝わると思う。

吹き抜けのロビーに池田満寿夫の大きな作品があった。「天の岩戸」というタイトル。着物や帯を使ったオブジェ。いや、オブジェとはいわないか。それほど立体ではない。上部三分の一ほどのところに、岩穴。


そのあと千鳥ヶ淵など皇居のお堀に沿って歩き、二分咲きの桜を見て、タクシーで東京駅に出て、併設のホテルの中にあるとらやの喫茶店に入って、庶民には余りに高額な、でも何でも経験は必要と、お茶をしたのだ。

頼んだお抹茶は648円もした。息子の頼んだアイス煎茶も648円。お茶のお稽古にお土産に持っていくことにした、普通の半分の大きさの羊羹は1944円もした。何度かとらやの羊羹をもらったけれどこんなに高価だったとは今日初めて知った。ごめんなさい、くださった皆さん。


帰りの新幹線で携帯電話に記録されている今日の歩数を見たら、1万2千歩だった。


新幹線の中でumuryuyanagiさんのブログで読む気になった「破軍の星」を読了した。北方謙三の作品を読むのも初めてだし、北畠顕家のことも初めて知った。歴史についてホントに無知であることを再認識。湊川神社が近くにありながら楠木正成についての知識も曖昧だし、南北朝の知識もおぼろげだし。。。それにしても北畠顕家は何と魅力的な人物であったことか。北方謙三の筆力は素晴らしい。


幸せな一泊二日だった。