65歳のミニ冒険

3日の日曜日に明石から津へ。阪神高速、西名阪、国道25号線、伊勢自動車道。朝6時に出て8時45分には着いた。3時間弱のドライブ。

1日から娘は復帰しているので、保育園も1日から。でも私は同窓会の会計監査の日に当たっていて、3日からしか行けなかった。娘は初日なのに午前中休んで入園式に出て午後出勤したそうだ。初日から5時まで孫は泣くこともなく何とかいたらしい。

5月生まれなので2歳児クラスに入るのだが、あと一ヶ月で3歳になる孫は頭一つ分大きい。2歳になったばかりの子どもたちもいて子どもの成長の差が激しい。先生方も大変だろうな。

4日の11時半のお迎えから私の出番。7日、8日と14時半のお迎えになり、明日からは17時までいる。保育園に行っている間に昼食、夕飯の準備をしておき、迎えに行って帰ってから夕方までを散歩に行ったり、買い物に連れて行ったりして過ごした。

びっくりするぐらい活発になっているので横にいて相手をしてやるだけでいいのだが、なかなかに面白い。娘夫婦、週に一回半日預かってくれる近くに住むダンナの両親の関わりのおかげだろう、言語力がずいぶん育っている。

一人で着替えができるのだが、私がお風呂からあがってパジャマを着ていると、「◯◯ちゃんがボタンするの!」とご機嫌ナナメに。あわてて、ボタンを外すと「サスガ、おばあちゃん!」と言って満足げにボタンをはめてくれた。

「サスガ、おばあちゃん!」---対応が早いという意味なのか、ワタシのいうことをすぐ聞いてくれるということなのか---それほど文脈が変でもない。

こんなことをいうのだ。笑ってしまった。



私は一日早めて9日に帰ることにした。そして、帰りの道は冒険してみよう。こんないい天気。サクラもまだまだ綺麗。高速に乗らず163号線で帰ってみることにした。

伊賀街道と呼ばれる道で山越えをし、大山田村伊賀上野の町を通り、京都府笠置町に入り、加茂町、木津町、精華町を経て奈良先端大学のある奈良市の端を通り大阪は四條畷市に入る。ずいぶん長い清滝トンネルを抜け、門真市を経ていよいよ大阪の繁華街に入る。緊張しながら走る。野田で大きく右に曲がり淀川大橋を通って2号線に。尼崎の町を走る。そこで昼食を摂り、ここからは阪神高速3号線に入り飛ばして30分ほどで明石に。

一晩寝て、今朝、しみじみと道路地図で振り返る。伊賀街道が楽しかったなぁ。山が笑っていた。サクラだけでなく、ツツジが咲き始めていた。

時間かければ室生寺にも長谷寺にも寄ることが出来そうだ。

なんで今まで思いつかなかったのだろう。ナビがあれば、どこだって行ける。高速道路で帰らないと行けないほど私は時間に追われる生活をしていないじゃないか。これからも楽しもう。何なら一日早く出てどこかで泊まってもいいのだ。

景色を眺めながら走る。カーラジオにも耳を傾けながら走る。ラジオも森田みゆきアナウンサーの朗読が楽しかった。

楽しみが広がった、65歳のミニ冒険。