「狐笛のかなた」
第一部がこの間終わってしまったが、NHKの「精霊の守り人」は悪くはなかった。3回と4回しか見ていないのだが、最初から見ればよかったと後悔した。
見るようになったきっかけはEテレのスイッチインタビュー「上橋菜穂子×齋藤慶輔」を途中からたまたま見たのだった。齋藤慶輔にもぐっと惹かれたが、上橋菜穂子の家に移っての後半からこの作家に引き付けられてしまった。そういえばこの人が原作の「精霊の守り人」を今やっているなと思いだし、見たのだった。綾瀬はるかが光っていた。
上橋菜穂子さんの名前は数年前から目にしていて、いろんな賞をもらっていることも知っていたが、私はファンタジーは苦手なのだ。ハリーポッターも途中でやめてしまったし、ゲド戦記も続かなかった。
でもスイッチインタビューをみてやはり読んでみようと思ったのだった。
あれこれ調べると文庫本で出ていて比較的短い「狐笛のかなた」というのがあった。
- 作者: 上橋菜穂子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/11/28
- メディア: 文庫
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本日読了。
最後にある解説は金原瑞人でこの人は上橋菜穂子の筆力を膂力(りょりょく)という言葉を使って表現していた。
「強引なのに、読者をいやおうなく納得させ、そして感動させてしまう膂力は、やはり、上橋菜穂子ならではのものだと思う。」
引きずり込む力がたしかにある。乏しい読書歴で私がそれを感じる作家は村上春樹、桐野夏生、宮部みゆき。
スイッチインタビューで次から次に物語が言葉が勝手に湧いて出てくると彼女は言っていた。