何も知らない

菜の花の沖」はちょうど半分まで来たところだ。蝦夷地に強く惹かれていく嘉兵衛というところである。

当時の北海道の状況。松前藩によるアイヌの人達へのあまりの圧政。

全然知らなかった、こんなふうに具体的には。

私は小説で歴史を学んでいる。前回の「孤軍の星」で南北朝のあたりの状況を知ったように。

この歳でこれだけ何も知らないというのは恥ずかしいが、せめて「知らない」ということを肝に銘じてきっかけがあったときに知る努力をしよう。



この前、孫の服を市販の型紙でつくったとき、初めてチャコペーパーというものがあることを知って、周囲にあきれられた。前にパンツを型紙でつくったとき、5年前だったか、私は糸じつけをしてつくったのだった。



そうやって辺りを見渡して、知ったこと。淡路の高田屋嘉兵衛公園にある建物の中に、辰悦丸の1/2スケールの模型が展示してあるというのだ。さらに淡路の義姉を訪ねるときにいつも前を通っている「おのころ公園」に昭和61年に復元された辰悦丸が展示されているという。

何も知らなかった私。