8月の弘法市

21日、久しぶりに東寺の弘法市に行ってきた。
http://www.touji-ennichi.com/ichi/kobichi.htm

朝方の雨が上がった頃に着き、店先の水溜まりや商品にも雨がたまっているのを見る。

雨の日も風の日も雪の日も、こうやって800年間、毎月21日に開かれている。

始めて来たのは4年前。その日も雨だった。植木まで買ってそれをさげて、大阪で途中下車。蜷川幸雄演出の「海辺のカフカ」を観たのを思い出す。

それぞれ個性ある店主とのやり取りが面白く、また、勉強になる。あっというまに2時間経って、約束の1時前になる。

近くの友人宅でのお茶会に行かせてもらった。


この人は勝手に私の先生と思っているのだが、今回もいっぱい刺激を受け、人をもてなすというのはこういうことか、工夫でこんなに楽しくなるのかと勉強になった。

点心は縁高に盛ってあった。半分に切ってちょこんと乗った煮抜き卵のおいしかったこと。主菓子は小吸い物椀に手作りのあんみつだった。蓋を取ったときの驚き。そしてその蓋裏になんと五徳と座箒と火箸が金で描いてあり、茶席にぴったり。尋ねるとこれも弘法さんで手に入れたのよとのこと。

そして流し点で薄茶を点ててくださった。同席の方達との会話もはずみ、至福のひととき。
お茶でどれだけ私の人生が彩られているかを改めて思ったひとときだった。


今日、思い立ってこの味付け煮抜き卵をつくってみた。クックパッドによるとゆで卵の殻をむき出し汁に一晩つけておくだけ。数時間で十分味が付く。

ただゆで卵の黄身がちょうど真ん中に来るようにしなければいけない。これに工夫がいるようだ。