明倫茶会

孫が来ていた期間だったが、前からの約束だからと、京都に行った。
5月の明倫茶会に応募したら当選したのだ。

明倫茶会って?

さまざまな分野で活躍する方々を席主に迎え、それぞれの個性でもてなす茶会。

「(前略)千利休は、礼儀、書画、工芸、建築、詩歌、生花、能、狂言、料理など、生活芸術・芸能芸術のすべてを採り込んだ新しい〈芸術〉として創り出したのだった。
 そんな思いを、いまあらためてそれぞれに大切にしながら、茶の持つ深い歴史の香りと柔らかな拡がりの味を、さまざまに楽しみ合いたい。そして、そこから語らいの輪と発見を得ることが出来たら、と願って〈明倫茶会〉を発足させる。
 それは、市民と、それぞれの専門世界を生きる人びとが、ひとつに集い語らい、〈茶〉の起源へ心を傾けていく場。さまざまな〈生活〉とさまざまな〈芸術〉が出会いをくり返し、そこから巧まずして〈なにか〉が生まれ出るとしたら、そのとき、かつての茶の道が開かれたその意義を、いま、われわれの内部に芽吹かせているのかもしれない。」 (「明倫茶会開催趣意書」より抜粋)京都芸術センターのHPより

この日は和菓子作家として活躍の日菓さんが席主。

会記は

木 カクレミノ みちくさ
軸 エゾシカ頭骨 ウナギノネドコ
器 飯椀 市川孝
映像 農作業 森川義一
苗 コシヒカリ 清水光
菓子 くす玉 日菓      

とある。最後の名前は準備した店の名前だったり作家さんだったり。
映像というのは待合のスクリーンに流された稲作りの映像。苗というのは二階の待合から三階に上がる階段に一段ずつ稲の苗がかざられていたのだ。

床には

茶室に入ると畳からカクレミノの木がにょきっと出ている。

この木にぶらさがっている主菓子をもいで

お盆に

くす玉という銘で半分に切ると黄身餡の中に赤や青や緑の粒が入っている。
この写真は撮れなかった。ごめんなさい。

毎回、席主の趣向が光るアバンギャルド茶会。

噂を聞いて一度行ってみたかった。

この日のテーマは「和菓子のはじまり」であったらしい。というのもオバサンには余りついて行けなかった。。。

でも楽しさは十分味わった。こんな自由な発想のお茶会もたまにはいい。

会場は廃校になった明倫小学校。学校の建物をそのまま活用している。一階には人気のカフェも。