ボタンとシャクヤク

ボタンとシャクヤクの違いがよくわからず、知りたいなというアンテナが立っていたところに、mikuさんのブログで同様の疑問から違いを説明したHPにリンクが張られていて、行ってみると、どちらも同じ科、属に属していること、ボタンは木本、シャクヤク草本の違いとあった。外国では同じ植物として扱っているところもある、日本は木本と草本の違いで全く植物名も別になっていると説明している別のHPもあった。

そのことに触れた私のコメントにumryuyanagiさんがコメントをくださった。

ボタンと芍薬
我が家にはどちらもありますが、ボタンは木になりますが、シャクヤクは茎になります。ただ最近では品種改良でこの両者を掛け合わせているらしく、何年もするとボタンの根元からシャクヤクが出てきたりします。(笑)
葉は一見とても似ていますがよく見るとすぐわかるようになります。切れこみの目が違います。(コメントの一部を切り取っています)

それに対して私の返したコメント。

umryuyanagiさん、こんばんは。
mikuさんがリンクされているところにいくと木本と草本の違いとありました。
うちももう少しでシャクヤクの蕾が開きそうなのです。
>ただ最近では品種改良でこの両者を掛け合わせているらしく、何年もするとボタンの根元からシャクヤクが出てきたりします。
そうですか、それこそ近縁種なので掛け合わせまでできるんですね。。。知りませんでした。ありがとうございます。

もう少し調べたくなってググってみるとこんなHPにたどりついた。
ボタンは何故シャクヤクの台木に接ぎ木されているのか?

このこと自体、私は知らないことだった。そうなのか---。
で、その理由であるが、

本来、接ぎ木はバラ苗に見るように耐病性のある品種を台木にして、強健な苗を作るのが目的で、植えるときは接ぎ目を地面より高くする。継ぎ目が地面より下になると、肝心の穂木のバラから根が出て、接ぎ木の意味がなくなるためである。
ところがボタンでは深植え(継ぎ目を地面の下にして埋めてしまう)が正しい植え方である。

それは、
ボタンは木本植物なので種子を播いて生産をすると開花までとても時間がかかってしまう。そこで、ボタンと同じボタン科ボタン属でしかも草本性の植物あるシャクヤクを利用する。つまり、草本性の植物なので種子を播いて育てても、すぐに大きく育てることができるので種子から育てたシャクヤクを台木としてボタンを接ぐことで、ボタンが早く開花まで到達する大きさになって、生産性をあげることができる。(生産性をあげるために接ぎ木する。)

ただしシャクヤクを台木とすると、シャクヤク草本性なので、数年で枯れてしまうことがある。台木が枯れてしまうと穂木のボタンも枯れてしまうので、そうならないように接ぎ木の部分よりやや上まで土で覆って、ボタンから自根の根を出させるようにする。ボタンから自根が出てくれば、台木のシャクヤクが枯れても、ボタンはしっかり生き残ることができる。

しかし、この接ぎ木の部分が地面より上に出ていると台木のシャクヤクから芽が出てシャクヤクの葉がつくことになる。

ということなので、継ぎ目より上に盛り土をしておくとシャクヤクは顔を覗かせない。

でもそれはそれでおもしろく、ボタンとシャクヤクの共存をひとつの木で楽しめるのもいいですよね。

mikuさん、umryuyanagiさんのおかげで知見を深めることができました。ありがとうございます、感謝。