無題

断乳のつらさ伝えるメールあり
       ミルク育ちの娘の奮闘

としたが、卒乳とすべきか迷った。

昨夜、NHKラジオ、「カレンスタイル」という番組を聴いていた。テーマは卒業で、番組パートナーの松浦弥太郎さんが卒業と聞いて何を思い浮かべるか尋ねると桐島カレンさんは、即座に「卒乳」と応え、あの切なさがねぇと言った。

二週間ほど前、娘から電話があり、「卒乳かも知れない。あんなにおっぱいが好きだったのに乳首を嚙んだり、いやいやをして飲まない。」「成長なのに複雑な気分。悲しい。うつになりそう。涙が出てくる。」という。

半日おいて「いい機会なので前向きに捉えて断乳に進むことにした。」と言ってきた。

離乳食が順調に進み、母乳では物足りなくなったらしい。

そして、この断乳もなかなか母体には大変なことらしく、張って張って痛くて、横にもなれなかったり、搾乳したり、医者にかかった。



私は母親としてずいぶん欠けたところがある。母乳は出す努力もほとんどせず、ミルクに早くから頼り、オマケに出産の頃、ツレアイは内地留学で留守にしていて、実家でずっと過ごし、制度がその前の年から始まった育児休業を2ヶ月ほどいただき、4月から職場復帰するも仕事第一、育児は母任せでずっときた。離乳食も母が作った。ひどいひどい母親だった。針がはっきり、仕事の方に傾いていた。もう一人産んだが、似たようなことで、恥ずかしながら、何ヶ月になったらどんな成長を見せるというのは実感として残っていない。二人も産んでいるのに。

それでも子は育つ。親になり、我が子を劇的にかわいいと表現し、育児に夢中になっている。

卒乳も断乳も経験していない祖母はせめて歌に詠む。


卒乳の切なさ伝え涙ぐむ
       ミルク育ちの娘のがんばり