SONGS

今宵は「エレファントカシマシ」だった。
初めて歌を聴いた。

50代の初めだったか、大阪で近隣に住む者で大学の出身学科の同窓会をしたときに参加した人が「エレカシのおっかけをやっている」と話した。それを聞いて初めてその存在を知った。でも目が点でええトシして変な人やなぐらいに彼女のことを思った。

ただ私たちの年齢で惹かれるというのはなかなかのバンドなんだろうとはどこかで思っていたが曲を聴く機会はなかった。

今夜初めてじっくり観る。聴く。

よかった。ミヤジとよばれるリーダーが魅力的というか、いや魅力的ではないな魅惑的かな、幻惑的かな、惹きつける独特の味を持っている。少年の輝きを失っていない。

4人のバンドなのにミヤジ一人がしゃべっていた。他の3人は一言も発せず。しかしとってもこの4人は繋がっているんだろうなと思わせる雰囲気があった。

突発性難聴で手術のため入院していたときの話がよかった。日常の素晴らしさの改めての実感を彼にしかできない具体的な話で伝える。独自性というか個性が47歳のいわばオッサンなのにキラキラ伝わってくる。

歌もメロディ、歌詞ともに惹きつけられた。おっかけしている同級生が今では理解できそう。

一晩経て思う。いい気になっていない人たちなんだな。成長し続けている人たちなんだな、きっと。