もらったプレゼント

一緒にお茶を習っている友人夫婦の奥さんが亭主、ご主人が正客、もう一人の友人が水屋、私はお詰め、先生とそのお仲間3人が次客、三客、四客という構成で初釜。

床の軸は「直心是道場」を掛けてくださっていた。

高校の同級生でもある先生は、人柄が素晴らしく、誰に対してもフレンドリーでオープンマインドで心配りができ、見栄やエエカッコシーとは無縁である。そしていいものはいい、間違っていたらごめんなさいと率直である。尊敬できる人である。なので集まる人たち、繋がる人たちはやはりいい人達。

水屋役の友人は暮れの30日、一酸化炭素中毒でふらふらし、階段を踏み外して転倒。顔面を打ち、目の筋肉にも影響が出て、視野が狭くなっている、という状態なのに誰にも告げず、体は動くからともくもくと事前の準備をし、娘さんの車で送ってもらい、今日粛々と働いた。

聞けば、私の右頬の前ガン状態かも知れなかった老人性角化症に対する私の考え方、対応に感化されて動じなかったというのだ。医者の話では3ヶ月もすれば筋肉の腫れも治まり、待つだけだとのことで淡々と日々を過ごそうと思ったとのこと。

新年早々にプレゼントを彼女からもらったなぁという気になった。

その彼女の手作りの主菓子、銘は「松の翠」をご覧あれ。

そして一番のごちそう、煮物椀の蟹真蒸。