いいお正月だった---

今朝、ある団地に届け物があって、ものの5分も車を止めたろうか、その短い間に4台、見た。

デイサービスのワゴン車や、介護タクシー

係の人たちが車イスを降ろして団地の中に迎えに行く。

今日が正月、最初に、デイサービスが始まる日なのかも知れない。毎朝、繰り広げられている風景なのだろう。

いまだに高齢化社会などというのんきな言葉を使っている人が多いが、超高齢社会という言葉が浸透しないのは現実に目を向けるのを避けているのだろうか。


takikioも暮れの30日に淡路に車で義姉夫婦を迎えに行った。義兄はパーキンソン病認知症を患っている。車の乗り降りも介助がいる。

いつもの年は帰省する娘夫婦が妊娠していて大事を取って帰らなかったので我々夫婦と老人4人で5日間、暮らした。

大変と言えば大変であったが、何を作ってもおいしく食べてくれるお姉さん達を見ていて、報われるので、心豊かに過ごせたのがうれしい。

なかなかうまくお箸ではさめなくて両脇から姉と私が口の中に食べ物を入れるような場面もあったが、兄は「あかちゃんみたいやなぁ」とうれしそうに言う。

その笑顔をみていると何かが融けていく。

姉は上げ膳据え膳で実家に来たみたいと感謝してくれる。

なんでも笑いの種にして4人がころころとよく笑い、楽しい5日間だった。

トイレもままならないのでその都度、介助がいる。姉の様子をみているとホントに頭が下がる。

最終日、姉が何やら、コタツの上で一生懸命、紙に向かっている。帰りしなに「これ」といって渡されたのは、俳句と川柳のあいの子、8首。

お正月 ゆっくり休めて ありがとう(字が余りました)

には、ジーンとする。

淡路に送り届けて帰宅すると、ツレアイが「ありがとう、ご苦労さん。」と言ったのもうれしかった。