私のもらったクリスマスプレゼント
昨日のお茶事は「クリスマスを祝う茶事」とのことで、様々に趣向が凝らしてあり、楽しかった。
待合の莨盆は火入れが一閑人でそののぞき込んでいるお人に赤いサンタの帽子があごひも付きでかぶされていた。
茶室は置き炉。
蓋置は長崎三彩。天主堂をかたちどった空間が異国情緒をかもしだす。
茶入れはギヤマン。
茶杓の中節にカットされたダイヤ(?)が埋め込まれ、抹茶をすくいだすときの手の向きで光を反射してキラキラする。
釜は責紐釜で紙縒りの代わりに赤と緑の水引が結んであった。
懐石も心尽くしの品々で、赤ワインが出てきたときには連客の声が上がる。八寸は今人気のフランスの塩ケーキ、ケークサレと皮むきミニトマト。
縁高に入って出てきた主菓子はリンゴの薄切りの載ったチーズケーキでびっくり。
中立ちの後、部屋に入ると床の間には対のクリスマスキャンドルが灯されていた。
あれやこれやの趣向で感嘆の声ばかりあげていたが、一番のごちそうは亭主のお話ににじみ出るお人柄だった。
こんな人になりたいとtakikioは感じ入った。
思いがけぬ年の瀬のプレゼント。感謝、深謝。