『第一容疑者 希望のかけら』前編
『第一容疑者 希望のかけら』前編。
定年退職まで一ヶ月というときに起こった少女の殺人事件。
ジェーン・テニスンはアル中の一歩手前。というか、片足踏み込んでいる。
昨夜の電話の内容がまったく思い出せない。
酒のにおいを取調室で容疑者から指摘されて上司にこっぴどくしかられる。
父の死もこの忙しいときに重なる。
疲れのにじみでた様子がリアル。髪もセットなんかしていない。化粧もほとんどしていない。部下に疎まれながら、ホントは泣き出したい内面を懸命にこらえて生きている、重い職責を背負ったアラ還の女性を見事に演じている。いつもいつも仕事第一で来て、妹との関係もほぼ切れている。かろうじて父の最後は看取ることができた。