新聞記事より菊人形研究者
昨日、たまたま菊花展を見たものだから、目に飛び込んできた。
菊人形の研究で博士になった人の話。
菊人形見物は江戸時代後期にはじまり、日本人に身近な存在だったがこの川井ゆうさんが手がけるまで本格的に調査はされなかった。
刀作りの職人なら、刀を買ってもらい、飾ってもらえるのに、菊人形の花は一週間から十日で傷むし、残らない。そんな菊人形は菊師、人形師、大道具師、小道具師といったたくさんの職人がかかわる総合技術。
菊人形展は私鉄とともに発展し、テレビの登場前は日清・日露の戦争や関東大震災などの情報を提供する場でもあった。
歴史や文学の名場面を伝える教育にも貢献してきた。
菊人形を支える職人さんの高齢化と後継者不足が深刻らしい。
- 作者: 川井ゆう
- 出版社/メーカー: 新宿書房
- 発売日: 2012/10/01
- メディア: 単行本
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著者は武庫川女子大大学院に社会人入学し、博士号を取得して同大学で非常勤講師をしている。記事に掲載されている菊人形の撮影コーナーでの写真をみると素敵な人。
たこ焼きやお好み焼きのコナもんの研究で博士号とった人も武庫川女子大でなかったかしらん。
ラブホテルの研究で本を書いた人もこの大学だったような。