食と農を次世代へつなごう

という一面広告が先日、新聞に載った。
10人の識者がメッセージを寄せている。
どなたのも読み応えがある。

すきっとシャープに入ってきたメッセージの一番はジャーナリスト堤未果さん。

TPPの本質は1%による国家を超えた権力構造への闘争だ。それは度を越した財界支配により、国民を市民ではなく消費者にしてしまった米国の実体経済を見ればわかる。「国とは何か」を問いかけたOWS(ウォール街デモ)の反乱は「自由貿易」の名の下に世界中で拡大する99%の声なのだ。1%の視点で世界をみれば、同時進行のCETA(EUカナダ包括的経済貿易協定)やACTA(模倣品海賊版防止協定)も又、国家を越えた企業権力へ向かう流れの一部だと気づくだろう。1%の価値観の中で「モノとして生かされる」のか、選択肢を持つ市民として「人間らしく」生きるのか。TPPが投げる問いは私たちの眼を、311で露呈した第一次産業の価値へと向ける。自然との共生や、文化に伝統、地域社会に共同体。目に見えないその宝の数々は、1%とは対極の、未来を描く指針になる。

外務相国際情報局長の孫崎亮さんのメッセージも戦慄を覚える。

TPPは国民生活全体に深刻な打撃を与える。その点に国民は覚醒すべきである。かつて前原外相(当時)はTPPを促進するため「1.5%(農業)を守るために、98.5%が犠牲になっている」と述べたが、事態は全く逆で、米国追随を計る一部の人のために国民を犠牲にしようとするものである。TPPは国民の生活すべてに影響を与えるが、最も深刻なのは国民健康保険である。米国は米国企業の実施する高額医療を国民健康保険の対象として要求し、そっれをISD条項(投資家対国家の紛争解決、米国企業は日本政府の政策で利益の機会を奪われたと訴えられる制度。そのシステムは極めて不透明)で担保しようとする。国民健康保険の実質的崩壊で国民は個人レベルの保険に入らざるをえず米国保険業界のプラスとなる

中村桂子さんのメッセージも響いた。

現状は、まずお金ありき、競争ありきの社会を地球全体に広げることをグローバルと称し、それを進める制度がつくられ、人々の暮らしを圧迫しています。考え方を変える時が来ています。日本は自然に恵まれ、育まれたすばらしい人と文化を財産とする国です。新しい農林漁業を基本にした地球時代の生き方の創造が重要でありそれを支える制度を考えると自ずと答えは見えてきます。

はてなについてご教示を請いたいことが以前からもう一つあります。さっきもヘルプで探したのですがたどりつきませんでした。
スターをポイントしたときに文章も表示されるようにするにはどうすればいいでしょうか。お教えいただけたら幸甚です。