「きょうの料理」

台所のかたづけが一段落し、テレビの前に座る。

きょうの料理」がちょうど始まった。

瓢亭の高橋英一さん、義孝さん親子が講師。トウガンを使った二種。

まず義孝さん、いいのだけれど、さかんに「○○してあげる」という表現をする。「皮を薄くむいてあげます。」「煮てあげます。」

大御所、英一さん。包丁さばきもピシピシと決まり、的確な表現と一呼吸置いての返答。聞き役も落ち着いてやりとりができる。表情、たたずまいに品格がある。いろんな意味で達人であることが伝わる。が、鼻につかない。

いろんなことを感じさせておもしろかった。


聞き役の山本美希アナウンサー、彼女にもずっと注目している。

20年近く前、そのころは毎朝、お弁当を作りながら、ラジオを聴いていた。新人で登場してきたが、こんなへたくそなアナウンサーがNHKにもいるのだなぁとびっくりしたことを思い出す。アクセントも発声も間の取り方も変、自信なげがそのまま伝わる。放送部の顧問をしていたこともあるので、耳についてしょうがなかった。

しばらくしてテレビにも登場するようになってこんなかわいい人だったんだ、いい人そう。でも人柄のよさはラジオでも何となく伝わっていたなと思いながら見ていた。
しゃべりはずいぶんましになり、この人、不器用だけれどちゃんと努力する人なんだなと思った。

そのうちNHKでも存在感が出てきはじめた。大きな番組でも登場するようになった。

今日の番組でもちゃんと要所はきちんと尋ねて繰り返し、黒子に徹し、誠実な聞き役であった。えらいなぁ、がんばっていますね。