一年ぶりの再会

私が幹事をしたささやかな大学の同窓会が昨日、無事終了。
24人の小さな科で12名の出席。最近は10人を越すことがなかったからよく集まったと思う。

化粧品メーカーが経営するリゾートの中のホテルに宿を取って、一泊二日を過ごした。

駅から迎えのバスに乗ること、30分。山の中のおしゃれなリゾート地。

夕食後一室に集まって近況報告。

勤めを辞めてから日記代わりに一日ひとつ短歌を詠んでいる人(中学校の教師をしているときは布団で寝たことがなかった、12時前に寝ることはなかったと言った---10年ぶりに横浜から参加してくれた)
某大学でドイツ史、ドイツ語を教えている人は学生の能力の高さに講義準備に手が抜けないが自分の最近の能力の衰えに愕然とすると言う(皆、同感の相づち。いかに物忘れがひどくなったかで盛り上がる)
退職後そのまま時間講師で化学を教え現役の時より生徒との距離が近くなってかわいくてしかたがない、卒業生もよく家に訪ねてくるようになり、現役の時より掃除が行き届くようになった分、気軽にそれを受け入れられると言う(羨望のまなざしが彼女に集まる---いいないいな、そんなに慕われて)
パーキンソン病を患い、今回も車いすをホテルに準備してもらって参加した姉御肌のまとめ役、ずっと俳句が趣味できたが最近はなかなかつくれないと嘆く(行きは難波でまちあわせ自宅から車いすで送ってきたご主人からバトンタッチ、いれかわりたちかわり参加者がそれぞれに彼女の車いすを押す)
住職夫人としてお寺を守りやっと跡継ぎが修行から戻ってきて隠居用に建て替えた離れで庭造りの時間が持てるようになった(おっとりさんだが芯のある性格の彼女に住職の旦那さんはずいぶん癒やされて年月を積み重ねてきたのだろうなぁ)
等々、12人が様々に来し方を振り返り、近況報告をする。

帰りの電車の中で女子大だから集まりがこんな風に続けてこれたのかもという話になる。

毎年、7月の海の日の連休を使ってきたが寄る年波、過ごしやすい秋にかえようという話になった。

ひとり、私から来た案内の文章に惹かれて参加を決めたのよという人がいた。

「先の見えない時代です。
こんなときできることは小さくて地味な日々の暮らしをせいいっぱい大切にすること。
お元気でお過ごしのことと思います。
さて、今年の○○会ですが、--------」