すぐに効く

同窓会の一日目、レストランでの夕食はフランス料理。

食べているうちに悪寒を感じる。口に運ぶ料理も味がわからなくなってきた。吐き気も感じる。

天井からの冷たい風が首筋に当たっている。お昼、待ち合わせの駅で炎天下、少し待っていたときの暑さ、気温の変動に体がエンストを起こしかけているのかも。頭痛もしだした。

部屋に戻ってとりあえず上に何か羽織ってこよう。降りてきてフロントでアスピリンをもらって飲む。

一応、席に戻る。アカン、気分は変わらない。周囲も無口になった私を気遣い始めた。

30分も経っただろうか。味がわかりだした。頭痛が引いた。おしゃべりに参加する気持ちが出てきた。すっかり復調。

劇的変化に笑ってしまった私。なんて薬が効くヒトなのだ。