小男鹿

ここ一か月ほどの間に二回、小男鹿をいただくことがあった。

一つはお茶の仲間で3月末に2年早い退職をして四国のお遍路さんを4/1からやっている人からの心遣い。お稽古で早速いただいた。

もうひとつは淡路に住む知り合いの方から送っていただいた。

こう書いて「さおしか」と読む。

前につくった浮島の棹物菓子である。四国徳島の富士家という和菓子屋さんがつくっている。

箱にこんなことが書いてある。

「甘からず、不味からず、佳味幽玄にしてゆかしき風味----」と続く。

不味からずというのがおかしい。よほど自信作なのだろうがおもしろい表現をする。

棹の背に薄緑の線が入り、若鹿のしなやかな背模様に重なる。



お昼に一つ残っていたファスナーを使ってポーチをつくる。帯地の硬い生地なので形が決まる。