新聞記事から「ドクタービジット」

3人に1人ががんで亡くなる時代なのに教育現場でがんを学ぶ機会は限られている。検診の大切さや効果的な予防法を知ってもらうためにこの新聞社と日本対がん協会がタイアップして学校に医師を派遣するドクタービジットを始めた。

今、日本人の2人に1人ががんになり、3人に1人ががんで命を落としている。16年前、がんによる死亡率は米も日本もおなじだったのに先進国でがんで死ぬ人が増えているのは日本だけ。

明治はじめの平均寿命は35歳だったのに女性は86歳、男性は80歳。世界一がんがふえた理由は日本人が急激に長生きになったから。

がんは老化だから長く生きるほどがんが多いというのは当たり前。

早期発見というけれど体に少しでも異変が起こったら病院に行って検査することだと思っていない?がんは少しでも異変が起こったらもう進行がん。がんの早期は症状はない。

専門医でも1cmにならないとがんはみつけられない。1cmになるのに乳がんは15〜17年。1cmが10cmになるのに5年。1cmの乳がんが2cmになるのに2年。2cmまでなら大体治る。

つまり、乳がんを早期発見できる時間は1cmが2cmになる2年間だけだ。だから2年に1回検査するようによびかけている。

子宮頸がんは性交渉によってもたらされるヒトパピローマウィルスが原因。ワクチンが開発されていて打ったら抗体ができる。ウィルスがやってきても抗体でブロックする。

いろいろなタイプのウィルスがあるのでブロックできるのは6〜7割。でも危険を1/3まで下げられるのだから意味はある。さらに検診で早期にみつけることで、子宮頸がんで子宮を取らないといけない人はほとんどいなくなる。

講師は東大准教授中川恵一さん。対象は横浜雙場学園の女生徒。

もう一つの内容は、放射線被曝について。でもこの内容はどうなんだろう。同じ東大の児玉さんが言っていることとずいぶん乖離があり、こちらの内容は紹介を控えておく。