琳派---今日の新聞から

先月、姫路市立美術館で開催された「酒井抱一と江戸琳派の全貌」展、招待券をいただいたので行った。2009年の朝日新聞の小説「麗しき果実」と内容が重なるようで、単行本化されたものを貸してくれる人もいた。

新聞に連載されていた時は挿絵が苦手でだんだん読まなくなっていたのだが、女主人公理野をとりまく原羊遊斎や鈴木棋一や酒井抱一の作品がまさにこの展覧会にいっぱい出品されているので相乗効果もあり夢中で読み終えた。

そしてこの新聞記事---

日本美術を代表する流派である狩野派が師弟関係で画技を継承したのに対し、琳派は流派とは言えない。なぜなら師弟関係でなく「私淑」によってその画風が受け継がれたから。しかし美術館もインターネットもない時代に先達の名品を探し、鑑賞・模写するのは容易ではない中で、光琳や抱一の『私淑』は私たちの想像をはるかに超える意志と情熱と、それが呼び込んだ劇的な偶然に支えられた。琳派は私淑の系譜。受け継ぐ側の意思による継承。

ねばならぬ ではなく 魅かれて そうする継承は自由さがあって 更なるジャンプ・洗練があって 人々をひきつけるんですね。。。いい記事でした。