お茶と歌劇と

午前中はお茶のお稽古にいき、『五行棚』の薄と濃をした。いっぱい注意された。棗への抹茶の入れ方、引き柄杓、六方捌き、etc。有難いと素直に思う。基本的なことをきちんと注意してもらえる有り難さ。

「栗の渋皮煮」と「りんごのしずく」をお稽古仲間からいただいた。高校の家庭科の先生でとにかく作るのが大好きな人で料理、お菓子、仕覆以外に長野県の手織り教室に通い、毎年、着尺一反織っている。いつも空きビンを求めていて空きビンをもっていくと中身を詰めて返してもらえる----なかなか出遭えない人だ。

早めに先生宅を出て宝塚に向かう。宙組公演「クラシコ・イタリアーノ」。10年ぶりで宝塚歌劇を観る。一生懸命が伝わって、前回同様、心が温まった。大空祐飛という男役がシャープでかっこいい。あれだけ男っぽさが出せるということは普段の生活もそうしているのかなぁ。

意外に早くついたので待ち時間で手塚治虫記念館に入る。いろんな漫画家が語る手塚治虫像がおもしろかった。いつもさすがと言われたい人だったんだなというのが伝わる。だって医者になるのをやめて漫画家になったのだもの、自負心は当然強くあったはず。たったの60歳しか生きなかった人なのだ。私の年で死んじゃった人なんだ。

帰りは大雨だった。