プロテインとエサ革命

カーブスに通うようになって4ヶ月目に入る。

最近は夕食を終えて、6時前ぐらいに家を出る。帰宅は7時前という毎日。今月は18回ぐらい通った。

12月からプロテインキャンペーンなるものに乗り、毎日プロテインを飲んでいる。これが高価で、結局、月に併せて1万円もカーブスに払い込んでいることになる。

最初はプロテインを奨められても反発していた。

説明もおかしかったし、店内の掲示プロテインそのものが筋肉に吸収されると書いてあり、タンパク質そのものが筋肉細胞に吸収されるはずはなく、こんな間違った説明をしてひどい、絶対乗るものかと思っていた。

口に入れたどんなタンパク質も消化酵素の働きでアミノ酸まで分解されて体内を回る。それを原料に体内で必要なタンパク質に作り替えられる。その原料となるアミノ酸で人体内では合成できない必須アミノ酸というのがあってこれらは食料として体内に摂取する必要がある。他のアミノ酸は人体内で合成できる。

(だから必須アミノ酸をバランスよく含むタンパク質というのがいわゆるサプリメントとしてのプロテインだろう。)

そしてこの基本的なことは義務教育でも高校でも教えられているはずなのに、堂々とポップに筋肉にとりこまれるタンパク質という絵が描いてあるのをみると腹だたしかった。

そして、要はタンパク質の多い食品をマメに摂ればいいのだとヨーグルトやチーズや豆を心がけていたが、あるとき「お食事バランスチェックシート」なる宿題が出てやってみるとタンパク質が必要量の三分の一しか摂れていないという結果になった。この宿題のために自分としてはずいぶん摂ったつもりになっていたのにである。

そこで、この勧誘に乗ってみることにした。12月の中旬からカーブスでの運動後、水に溶かして飲み始めたのである。カーブスに行かない日も家で飲む。

現在一ヶ月半、確実な効果がある。

それは毎冬の悩み、手の指先に、指にアカギレができること(バンドエイドをはっての水仕事の辛さ、見た目の痛々しさも加わり、お茶の稽古のお点前は周囲に不愉快な思いをさせないかとはらはらしていた)から開放されたのである。

これはうれしかった。

原因はタンパク質不足だったのか----一日二食の私はなおさら、必要量を満たしていなかったのだ。

それから肌のかさつき感がないのも実感。しっとりしている。水仕事を減らしたわけでもないのに。

毎日のタンパク質ばかりの粉末20グラムでタンパク質が効率よく摂取できているということなのだろう。まさに「タンパク質が足りないよ!」状態だったのだ。



新聞に「動物園の食卓革命」という記事がちょっと前に掲載されていたがお読みになった方はおられるだろうか。

スリランカ産のトクモンキーという猿の餌をバナナとリンゴという果物中心から葉物野菜、根菜、大豆に変えたところ本来の毛並みに戻ったというのである。英国の動物園でのバナナなどの果物をやめたら肥満がなくなり虫歯も減ったという発表をきいて変えてみたのだそうだ。強い猿と弱い猿の体格差までなくなったそうだ。果物は好物のため強い猿がぶんどっていたそうだ。また、与える餌の量も野生と同じように夏冬は少なく秋は多くというようにすると自然界と同じような体重変化になり、飼育下で栄養価が年中高くて体形がまし出産の回数が増えて体に負担になるということが防げるようになったそうである。パンダでサトウキビ、果物中心の餌をタケ中心の餌に変えたところ腸の状態がよくなったそうだ。ゴリラも果物をなくして野菜や青草、枝葉中心に変えると適正体重に戻り体調がよい。

というような内容で当たり前のことながら、エサで動物は体調が変わるということを実感。


私は従来の食生活とは異なることを始めたのだが、今まで悩まされていたヒビ・アカギレから開放されたのだから、これも前向きのエサ革命ということである。