なんと言えばいいか・・・

昨夜、うれしいメールがあった。


4月にあった【よみがえる兵庫津(こう書いてひょうごのつと読む)連絡協議会】というところが主催する「兵庫商人と歴史探検ツアー」なるイベントに参加したのだが----------


来迎寺(築島寺ともいい、その昔、平清盛が経が島を築くとき、暴風大波のため進まず、讃岐香川領主大井民部の子、17歳になる松王丸が進んで人柱になり完成したので、松王丸の菩提を弔うために建てた寺)


加藤海運跡(映画ロケがよく行われるレトロな建物)



高田屋嘉兵衛跡地(江戸時代後期の廻船業者、淡路島で生まれ、兵庫に出て船乗りとなり、後に廻船商人として蝦夷地・箱館(函館)に進出する。国後島択捉島間の航路を開拓、漁場運営と廻船業で巨額の財を築き、箱館の発展に貢献する)
黒田食品(十一の奈良漬け)

かいや蒲鉾(江戸時代からの製法を守り続ける蒲鉾屋。ハモ100%。1枚、2980円!)



岡方倶楽部(兵庫商人が自ら地域の社交場として西国街道沿いの地に昭和2年に建てたモダンな石づくりの洋館で昭和20年の神戸大空襲からも奇跡的に免れ、阪神・淡路大震災でも残存した奇跡の建物)



能福寺平清盛所縁の寺として知られており、1180年(治承4年)には福原京遷都計画にともなって平家一門の祈願寺に定められたことで、大伽藍が建設され大いに栄えた。兵庫大仏でも有名。)


そのときに集合場所で女性の参加者に声を掛けられた。
私はhttp://d.hatena.ne.jp/takikio/20150502/1430543044の③を着ていたのだが、とても素敵だと言われたのである。そして作り方を聞かれ、帰宅後、資料を送っておいた。

その人からのメールである。
”作りました”
「ご無沙汰しております。戴きましたパターンで作りました。この連休で仕上がりました。土日に着て友達に披露します。母親のほどいてしまってあった古い汚れがある絹の古布で作りました。汚いので悩んでいました。捨てるのも捨てられず、親の思いも何かあったか70年前の着物のようでしたが、昔の絹は凄いパワーがありますね。古布の素晴らしさで味のある服が出来ました。ついでに別の少しあった端布の羽織の裏でブラウスも作りました。いずれも布地の素晴らしさが前面に出てよい物ができました。ありがとうございます。ひとえにあなた様が教えてくださった、汚れもほつれの傷もすべてひっくるめて味ですと言われた言葉に私は考えさせられました。ありがとうございます。うまく言えませんが人生が豊かになる方法をみつけられそうです。ありがとうございます。とりあえず、ご報告がしたくてメールします。」

聞けば、普段はバレリーナの衣装をときどき縫っておられるという(!)プロではないか。そんな人がド素人の下手くそな手作りにこんなふうに感じてくださる。人生捨てたモノではない。思いもかけないことが起こる。