カトノヒモ

今日のある集まりで俳句をやっている人が「カトノヒモという季語でつくっていかなくちゃいけないのに、見たことがないのよね」という。

カトノヒモ?見たことがない?


聞いてびっくり、カトとはオタマジャクシのことでカエルの紐状の卵とのこと。

どんな字と聞くと、

蝌蚪とのこと。初めて見た字!

それぞれの字がどんな意味をもつのか調べてみたがわからなかった。

見たことがないというのにもびっくり。町育ちでカエルの卵なるものもオタマジャクシも絵や写真ではみたことがあるが実物をみたことがないとのこと。


歳時記を見てみた。


川底に蝌蚪の大国ありにけり

蝌蚪一つ鼻杭にあて休みをり

飛び散って蝌蚪の墨痕淋漓たり

焼跡に蝌蚪太りゆく水のあり

かたまって生くるさびしさ蝌蚪も人も

蝌蚪の紐継目なきこの長きもの


知らないことがたくさんあるのは知っているが思いもかけないガツンだった。