およばざるはすぎたるよりまされり
義姉はもう80歳が近い。
認知症とパーキンソン病を患う義兄の介護に追われ、特にこの夏は病状が進み、今は入院してその病院の系列の介護施設への入所を待っている義兄に付き添っている。
帰宅したときのために家の改装もするというのでできるだけ相談相手になっているつもりであるが、ついつい理詰めで話をして義姉を疲れさせている私。
昨日も淡路島の義姉を訪ね、相談に乗り、夜の9時に帰着。今着きましたとメールを入れるがいつもなら届く返メールがない。
今朝もない。
どうしたのだろうか、追い立てるように働きかける私に不満があってのことかも。
ツレアイがいう。家康の教えにあるだろう、「たらざるはすぎたるにまさる」だ。オヌシはいつも突っ込んでいって相手を疲れさせる。いくら善意でも理が通っていてもそれでは相手を疲弊させるだけだ。
「たらざるはすぎたるにまさる」、ふーん、そんなことを徳川家康は言っているのか。
調べてみると正しくは「およばざるはすぎたるよりまされり」。
なかなか含蓄がある。
9時までに帰ったのは半沢直樹の最終回に間に合いたかったからだが、結末は
「およばざるはすぎたるよりまされり」であったな、まさに。
ぐずぐずと不完全燃焼で過ごすのは性に合わないと思い、義姉にごめんなさいメールを入れる。すると、「昨夜は眠くて寝てしまい、メールを待てなかった。いつも感謝しているよ。」という返事。
すっかり気分が軽くなって、午後を過ごす。