チャンチキトルネエド

今朝の新聞の文化欄に載っていた。

あまちゃん」のテーマ曲を演奏している。東京芸大の卒業生を軸にしたチンドン音楽のバンドとのこと。

1999年に本田祐也によって結成された。この人は、

東京生まれ。幼少の頃渡仏し、公立の小学校に通いながらピアノを始める。帰国後、合唱の指揮、8mmフィルムの実験映画の製作などの活動をする。 高校卒業後、チンドン屋「キンギョ」の活動に加わる。
「キンギョ」の活動休止後、1999年、東京芸術大学音楽学部作曲科に入学。同年8月、「チャンチキ トルネエド」をスタートさせる。平成14年度の横浜市広報キャンペーンイメージ曲「横浜メロディー」を作曲。チャンチキ トルネエドとして同CMに出演。
「JAPAN PERCUSSION FESTIVAL 2002」にて、 日本打楽器協会委嘱作品を発表。その他、これまでにジャンルを越えて多数のステージや作曲を行っている。

日本現代音楽協会主催の「第18回 現音作曲新人賞」を受賞。
作曲を小鍛冶邦隆氏に師事。日本現代音楽協会会員。

2004年他界。

チャンチキトルネエドのHPから引用。他界は自死

生前、「いろいろな文化や要素が互いに争わず同居しているチンドン音楽にひかれる」と語っていたそうだ。

クラシックの権威的な枠を振り払いながら走り続け、足袋に草履という出で立ちで何時間もぶらぶら歩いて東京の風景を愛したとある。

この記事を書いた吉田純子記者は生前の彼を知っていたようで、「あらゆる世代や立場の人々を垣根なく結びつけられるのは音楽だけ。迷いなく語るはにかんだ笑顔を、毎朝、あの音楽とともに思い出している」と結んでいる。

あまちゃん」の脚本を書いている宮藤官九郎もまた、自身、バンド活動をしている人だが、彼はこの本田祐也の生き様を知っていて、ひょっとして共感するものを持っていて、チャンチキトルネエドを演奏に使ったと一人勝手に憶測している。

チャンチキトルネエドは6月中旬に解散している。

このテーマ曲を作曲した大友良英という人もぐぐってみるとおもしろい、骨のある人だった。