「おやじのせなか」何も執着しなかった麻雀好き

これも教育欄、「おやじのせなか」。語るは雀鬼(じゃんき)の異名を持つ麻雀界の伝説の存在、桜井章一さん。

麻雀好きで家族を苦しめた父。気持ちも体力も弱い父。絶対こんな父親にはならないと誓った中学生の頃。反面教師だった父。

でも、最近、父のいいところを受け継いでいるのかなと思うことがある。

父はお金にも家族にも自分の人生にさえ執着しなかった。意地もなく努力もしなかった。強さからか弱さからかはわからない。

でもそれは社会に決められた価値観に流され、くだらないプライドにしがみつかなかったということ。世間の目など気にせず、自分で見つけ出すものがあると自分も思っている。


父が東に行くので、反対の西へ西へと歩き続けたら、ぐるっと回って近いところに来ていた。