絵とバイオリン

文化博物館でやっている「寺島紫明の素描−画家のまなざし」を見に行ってきた。

当市出身の美人画家、鏑木清方に師事し、伊東深水と並び称せられる人であったらしい。今年生誕120年を記念しての展覧会。

若い頃は絹に描いていたようだが戦後は和紙に描いている。この人のタッチは和紙でこそ生かされ、モダンが感じられる。

大関酒造が所蔵している絵がデッサンとともに並べて展示してある。デッサンの絵の方がきつくて作品の絵の方がはんなりしているのがおもしろい。顔立ちなど特に。

その後、喫茶店に。そこで家庭画報10月号を見る。

バイオリニストの五嶋みどり、龍、の姉弟が出ていた。

五嶋龍は今年、ハーバード大学の物理学科を卒業、バイオリニストを続けながら西アフリカの資産運用会社を友人と経営していると書いてあった。その上、空手三段で空手グッズもデザインしているらしい。なんと才能に恵まれた青年だろう。

五嶋みどりは今年デビュー30周年を記念して西本願寺能楽堂で演奏会を開いたという記事も同じ本にあった。ハッとしたのはその能舞台の演奏会でみどりさんは青いドレスに白足袋を履いて演奏したとあったのを読んで。私はこの人の精神性に以前から魅かれている。