星とたんぽぽ

今日届いた友からの葉書は、金子みすずの詩が書いてある。
姫路市の文学館で金子みすず展をやっているらしく、そこで購入したとある。

星とたんぽぽ

青いお空の底ふかく、
海の小石のそのように、夜がくるまで沈んでいる、
昼のお星は目に見えぬ。

見えぬけれどもあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ。

散ってすがれたたんぽぽの、
瓦のすきに、だァまって、
春のくるまでかくれてる、
つよいその根は目にみえぬ。

見えぬけれどもあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ。



東北の地震から今日で1年と3か月。