旧友に会う
今日は中学時代の友人と会った。15年ぶりだろうか。
男の子3人がそれぞれに結婚し、孫は6人!
自分のことは後回しにして親や子供のために動ける人。舅をみとり、93歳になる、寝たきりの姑の介護をしている。痴呆も出ているので、夜は隣に布団をひいて寝るようにしたら夜中の大声がなくなったとのこと。毎晩1時にはおしめを替える。
嫁いだときは夫の両親だけでなく弟と妹がいてずっと大家族できたとのこと。
掌、爪をみたら、どんなにがんばってきたかが如実にわかる。労働をいとわなかった手だ。
あなたに見せたいものがあるといって出した包み、開けると私が結婚祝いに渡した陶器の人形だった。
大切にされたことはその人形がぶらさげているバスケットが物語っている。バスケットについている皮の紐が物語っている。まったく汚れていない40年前のままだ。不覚にも涙がこぼれそうになった。
二十歳で結婚した彼女に大学二年だった私は帰省した春休みに持って行ったのだった。
話を聞いていると息子たちはそれぞれ親孝行で母思い。親の後ろ姿を見て育ったのだろう。
自分の足元をしっかり踏み固めてりっぱな木に育ったあなたはホントに素晴らしい人。会えてうれしかった。
恥ずかしいことに私は彼女からもらった結婚のお祝いのことはすっかり忘れている。