少し気温が上がりました

元町の職員会館で一日、お茶の勉強会。

真の初炭と大円の真。

宮尾登美子の「松風の家」はまさに円能斎の時代の話。その円能斎が考案した大円の草、大円の真。

あの苦境の中で考え出された点前と思うと感慨深い。

上下二巻、夢中になって読み終えた。途中、何回も目を潤ませた。宮尾登美子の小説、初めてではないか、真面目に読んだのは。すごい筆力のある作家なのだ。あらためて感じ入った。

京言葉をこれだけ使いこなせるのもすごい。

登場人物一人一人の肉付けもすばらしく、暴露本と言った人がいるがそんな浅はかな内容ではない。深い感動を呼び起こし、きちんと生きていこうという気にさせる本だ。