無題

午前中、私は最後のお勤めを果たしに行って参りました。少し迷ったのですが着物を着ることにしました。背中の中心線があわなくて着直したりしたので小一時間かかりました。umryuyanagiさんがお近くならみていただいたのに。

今日本日をもってまた新たな一歩を踏み出せます。きちんと自分なりの決着をつけたつもりです。扇子を前にしてきちんと退出のご挨拶をしたつもりです。



家に帰るとつれあいが写真を撮ってくれましたが。。。。例によってピンボケです。でもありがとう。

洋服に着替え、遅めのお昼ご飯を食べ、朝刊に目を通しました。

テレビ欄に私の好きな島崎今日子さんがコラムを書いていた。『「本音を隠さない」演技が魅力』


俳優の柳楽優弥がハリウッドの演劇学校に入学して演技法を学ぶドキュメントで講師から「頭をかく動作やポケットに手を入れる動作が多い。心を隠しているからだ。」と指摘される。

日本のドラマでは必要もないのにポケットに手を突っ込んだり、ポーズをとって歩く人気者が多い。カッコつけているんだと思っていたが、そうか、役の気持ちになりきれていない、つまり下手なのだ。

朝ドラのカーネーションでは誰も「本音を隠す動作」をしていない。みな演技がすばらしい。なりきっている。主役の尾野真千子がすばらしい。


尾野真千子河瀬直美さんの「萌の朱雀」でデビューした人だ。存在感がある。NHKの外事警察もよかった。

私は河瀬直美さんの映画はみていないのに好きなのだ。センスが好きというか。妥協しないところもいい。俳優に迫る監督だ。求める監督だ。

どこかのお嬢さんではなく、苦労して、自分をきちんと作ってきた人だ。むか〜し、私はガッコウのシンロシドウブの仕事をしたときにこの人が学んだ映画の専門学校を見学したことがある。まじめに人を育てる学校なのだなという印象を持った。ほどなくしてここの出身の河瀬さんが注目されはじめた。そのころからずっと心の中で応援している人なのだ。その河瀬さんが演じることの基礎を鍛えているので尾野真千子はこれからもどんどん伸びていくと思う。