我が家の立冬
朝の仕事。コタツを出す。例年、文化の日あたりに出していたのに、去年もずれこんだ。今年はもっとずれ込んだ。
友人の家ではコタツはダラダラするからと大晦日から三が日の4日間だけなのだそうな。ご主人は北海道の出身。
昨日の新聞、今朝読んだ。書評欄。
その1。『女子学生、渡辺京二に会いに行く』
いまはやりの「自己実現」という言葉。渡辺流にいえば、人は元来、すでに存在として自己実現しているのであって、今風の自己実現とは出世主義を言い換えたもの。そんなむなしい言葉にとらわれず、無名のままに自然体で生きなさいと諭す。なすべきは自身を「磨く」こと。(紹介は後藤正治)
その2。『計画と無計画のあいだ 「自由が丘のほがらかな出版社」の話』
社員数人の出版社ミシマ社の代表が書いたもの。築50年の民家が会社。社内は畳敷き。会議はちゃぶ台を囲んで行う。モットーは「一冊の力を信じること」。書き手と編集者の「熱」をこぼさずにどうやって読者の手に届けるかを、徹底的に工夫する。(紹介は中島岳志)
内田樹さんの本を何冊か出している出版社であることは知っていたが、そんな会社だったのだ。へぇー。