犬も歩けば棒に当たる 龍野

それは昨日のこと。

午前中は茶会に姫路へ。席主は大学の茶道部で教えておられ、大学生がお点前、お運びする楽しいお席だった。

終わって、午後3時からの小学校の同窓会の打ち合わせまで時間つぶしが必要だった。

少し足を伸ばして龍野には墓があるので、ちょうどいい機会、墓参りをする予定は入れておいた。

龍野は揖保乃糸というブランドの手延べ素麺の産地であるが、そのグループに属さず、独自商標で手延べ素麺をつくっている製麺所もある。

行きにイトメンという製麺会社の工場の前をいつも通る。この日は日曜なのに門が開いていて、何やら紅白の幔幕。車を誘導する係員もいる。時間はたっぷり、帰りに寄ってみることにした。

車を駐めて奥に行くと思わぬ賑わい。

横の倉庫では製品を3割から4割引で販売している。

皆さんはインスタントラーメンで「イトメンのチャンポンめん」というのがあるのをご存じだろうか。私はこのラーメンの椎茸の味がきいた粉末スープ、乾燥エビ(アミ?)も入っている独特の味が好きでお気に入りなのに最近、近くのスーパーでは見ないのだ。

ところが数年前、訪れたブログで、たしか北陸に住む人のブログだったが、この「イトメンのチャンポンめん」について書いてあり、しっかり商売できているのだと安心したが、また何ヶ月か経って別の人のブログに、それはこの人の実家、奄美大島だったような、ではこれがなくては始まらない的な扱いで書き込まれていて、やはりあの味を愛する人はいる、いる、とまたまた安心した。

イトメンはインスタントラーメンメーカーのイメージが強いが実は手延べ素麺もつくっていることを何かの折に知ってはいた。

倉庫で売っている人に尋ねてみると、イトメン恒例 『そうめん蔵開き』なる知る人ぞ知るイベントなのだった。毎年この時期に開催されていて今年は27回目!知らなかった----

手延べ素麺1kg入りを5袋買う。

倉庫の横には長い行列。聞くと試食するために並んでいるとのこと。これがまたおおらかで何回並んでもいいし、量もしっかり一人前入っている。

おいしかった。

代金千円につき景品ももらえて、しばらく口にしていないチャンポンめんが入っていた。

幸せ気分で同窓会の打ち合わせ場所に向かう。

後で調べてみると、ここは様々な製品をつくっていて上記の画像にあるようにラーメン、最近のブームに乗って黒田官兵衛シリーズもあるらしい。

昔から独自路線を感じるメーカーだったが今回改めてがんばっているんだなぁと実感---うれしい。