晩秋の一日

11月は茶事にお声をたくさんかけていただいた。
去年は1件であったのに、今年は4件。

地道な努力?!?!(お茶に熱心に取り組んでいるのは確か。我ながらがんばっている。楽しくてしょうがないのである。)の賜物である。

4つの茶事それぞれが、当たり前のことだが、亭主の個性できらきら輝いていた。

4つめの今日は大阪府で唯一の村、千早赤坂村に行ってきた。当地を8:06の新快速で出発。現地には10時半に着いた。

5年かけて古民家を改修改築。定年後の別荘に使われている。

料理は千早赤阪村で採れる作られる野菜、河内鴨、汲み上げ湯葉を使い、飛竜頭、香の物は手作り。煮物椀は紅白の真蒸。八寸の海のものは牡蠣と山椒の実の佃煮、山のものはブロッコリーの天ぷら。主菓子も手作りのツバキ饅頭。干菓子はきな粉煎餅、もちろん手作り。灰吹き、蓋置は裏庭の竹林からの手製。

腰掛け待合は円座ならぬ手作りの座布団。着物をほどいてつくったカバーが温かみがあり、亭主の遊び心、おもてなしの心が光る。

生活空間もみせていただいたが私のめざす「清浄」のお手本だった。

茶事が終わって露地に出ると高地の冷気がぴりっと心地よく、暮れかけた残光に秋寂という言葉をさがす。

こんなひとときを過ごせたことを感謝してまた明日から心を引き締めてがんばろう。