冬でも咲くたくましい野の花

雑誌に載っていた野の草のおはなし。

ヒメツルソバ---moonさんのブログに句がありました。タデ科なんですね。別名カンイタドリ。ヒマラヤ原産とのこと。今、本州から沖縄に急速に広がっています。真夏に花は咲かせませんが耐寒性も強く、真夏以外は一年中花を咲かせています。イタドリはシーボルトがヨーロッパに持ち帰った植物、別名スカンポですが、現在イギリスではびこり、駆除にてこずる日本からの帰化植物として広がっているそうです。ヒメツルソバの名前のもとになったツルソバはソバに似て白い小さな花をつけ可憐ですが、ヒメツルソバはもっと花が小さくみっしりつきます。(なぜか私はこの花には可憐さは感じられない。)園芸植物として売られていることもあるけれど繁殖力は旺盛で野生化進行中とありました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%83%A1%E3%83%84%E3%83%AB%E3%82%BD%E3%83%90

カタバミ---これも一年中、花を咲かせます。ハート型の三つ葉は夜になると閉じる就眠運動をするそうです。夜中にこの葉を観察してみてくださいとあります。花を咲かせた後、莢ができて熟れてはじけ、種を飛ばして広がっていきます。はじける直前にさわってはじけ、飛んだ実が目にあたって目を傷めたという話も聞きます。別名スイバ、ショッパイグサ。葉や茎に水溶性のシュウ酸塩を含んでいるために酸っぱいそうです。家紋にも使われています。片喰(カタバミ)、丸に片喰、剣片喰、四つ片喰、蔓結び片喰、三つ割剣片喰などバリエーションも多く日本五大紋のひとつだそうです。http://www.otomiya.com/kamon/plant/katabami.htm
カタバミは繁殖力が強く「家が絶えない」に通じるということで武家の間で縁起担ぎに使われて人気があったようです。
近縁種のムラサキカタバミは花が大きく園芸種として導入されたが、野生化して広がったようです。こちらは種をつくらず、鱗茎という小さな球根を作って増えていきます。