ボケ競争
昨日はよく降った。
雨が上がり、日が差した朝、庭に出てみると、例のほったらかしのデンドロビウムの蕾が開いていた。
さて、今日は友人にチケットをもらって「王羲之から空海へ−日中の名筆 漢字とかなの競演」という展覧会にツレアイと行ってきた。大阪は天王寺にある大阪市立美術館。
http://www.osaka-art-museum.jp/sp_evt/ogishi-kukai/
大変なボリュームで、見終わるのに3時間かかった。王羲之の書の前ではずらっと行列が続き、なかなか前に進まない状態。国宝も数多く出品され見応えがあったがどっぷり疲れ果てて美術館を出て喫茶店でお茶を飲んでいてハッと気づく。そうだ、日傘!
傘は持って入館できず、傘立てに預けたのだった。その傘を忘れて出てきてしまった。気がついた時はすでに閉館時間の5時を過ぎている。あわてて戻ると黒田門が閉まりかけていた。事情を伝えて入れてもらい、美術館まで来ると扉が閉まっている。オロオロ、ウロウロしていると警備の人が声をかけてくれ、守衛室のようなところが少し行くとあるからそこで伝えなさいとのこと。傘立ての札を渡し、事情を告げるとすぐに持ってきてくれた。
ツレアイにボケ競争、オマエの方が勝ってるゾとまたしても言われた。
お茶の世界で有名な墨跡、破れ虚堂と俗に呼ばれている虚堂智愚の「与照禅者偈頌」をじっくり見られたのもよかった。
http://www.emuseum.jp/detail/100222/000/000?mode=detail&d_lang=ja&s_lang=ja&class=&title=&
進行中
貸し出し期間を過ぎて、図書館に借り直しに行く、「菜の花の沖」。
合間合間の読書である。
おもしろいと思った本は昔はこんなことなかったなぁ、ぐぐーっと一気に読んだものなのに。
近藤重蔵に会い、要請を受けてアッケシから国後に向かうところ。合間合間の読書だが、わくわくしながら読めているのは有り難い。
さて、老化対策、第二弾。今度はオツムの方。
まず、ニンテンドウの3DSというゲーム機を中古で購入。何とかペンがついていると書いてあったのに届いたものには入っていなくて、連絡するというようなこともあって手間取ったが何とか準備できた。
次に「ものすごく脳を鍛える5分間鬼トレーニング」というソフトを購入。
今朝初めて、やってみた。2バック計算、全然できない!ひどい。画面に出てくる川島隆太教授が鬼になって鍛えてくれるらしい。
でとにかく夢中でやっていたら、電話が入る。「今日、まごの手の配食ボランティアの日ですよ。9時半過ぎていますがどうされましたか?」
そうだそうだ、すっかり忘れていた!大慌てでかけつける。「あなたが忘れるなんてうれしいわ、私だけじゃないと親近感、感じたわよ!!」という声がかかる。いやはや。
何も知らない
「菜の花の沖」はちょうど半分まで来たところだ。蝦夷地に強く惹かれていく嘉兵衛というところである。
当時の北海道の状況。松前藩によるアイヌの人達へのあまりの圧政。
全然知らなかった、こんなふうに具体的には。
私は小説で歴史を学んでいる。前回の「孤軍の星」で南北朝のあたりの状況を知ったように。
この歳でこれだけ何も知らないというのは恥ずかしいが、せめて「知らない」ということを肝に銘じてきっかけがあったときに知る努力をしよう。
この前、孫の服を市販の型紙でつくったとき、初めてチャコペーパーというものがあることを知って、周囲にあきれられた。前にパンツを型紙でつくったとき、5年前だったか、私は糸じつけをしてつくったのだった。
そうやって辺りを見渡して、知ったこと。淡路の高田屋嘉兵衛公園にある建物の中に、辰悦丸の1/2スケールの模型が展示してあるというのだ。さらに淡路の義姉を訪ねるときにいつも前を通っている「おのころ公園」に昭和61年に復元された辰悦丸が展示されているという。
何も知らなかった私。
今年も行きました、朝日新聞労組主催の言論の自由を考える5.3集会。
昨年の集会参加の記録。http://d.hatena.ne.jp/takikio/20150503/1430657845
今回も同様に、まず、DVDを見る。
1987年5月3日の夜に起こった朝日新聞阪神支局襲撃事件の翌年から「言論の自由を考える5.3集会」を開いてきた朝日新聞労働組合。今年で29回目になる。20分のDVDをはじめに見た。こんな間近で散弾銃を撃ったのだ。当時勤めていた高校の同僚が亡くなった小尻記者と大学で同期だった、ショックだと言ったのを覚えている。あれから29年。
会場の神戸朝日ホールは満席。500人がびっしり座る。
DVDのあと、黙祷。
ついでパネルディスカッションが始まる。コーディネーターは津田大介。パネリストは、
香山 リカ(精神科医 立教大学教授)
五野井 郁夫(政治学者 高千穂大学教授)
佐藤 卓己(京都大学教授)
千葉 泰真(SEALDS 明治大学大学院生)
13時から始まり、途中2回の休憩を挟んで、17時30分までみっちり。
Ustreamで同時中継された。
いろんなデータが示された。
2011.3時点
スマホ利用 955万人
ツィッター利用 670万人
2016.5時点
スマホ利用 7237万人
ツィッター利用 3500万人
毎日、新聞を読む中高校生 4.3%
毎日、新聞を読む70〜80代 81%
ドイツの新聞のHPに年代ごとのネオナチによる暴挙の件数が一目でわかる動画。うなぎ上りに増えている恐ろしさ。
そんな中での新聞の役割。中間にいる迷っている人たちに指針を与える存在になって欲しい。
1年前にはSEALDSは誰も知らなかった存在。それが誰もやれなかった野党共闘のきっかけをつくる。
選挙だけではない政治参加の機会をつくっていくこと。
ソーシャルメディアで社会が動く。
リアルタイム(速報性伝播力)
共感協調(感情や思考の共有)
行動(感情が繋がり行動に)
オープン(参加や離脱が容易)
プロセス(透明性)
世論から輿論へ。
去年の集会で高橋源一郎氏が大西巨人を持ち出して「俗情との結託」という言葉を使い、発信手段が増えれば増えるほど【俗情との結託装置】が増えていくだけではないかと言ったが、今、SEALDS等の活躍で単なる俗情との結託ではない世論が、輿論とまではいえなくても、存在感を示してきていないか。甘い見方かも知れないがそうであってほしい。
今年のサブタイトルは「デモ×若者 社会は変わるのか」